このサイトで「UPF値」という言葉を使い始めた頃、正直に告白すると「UPFって何やねん」と思っていました。日焼け止めのSPFやPAなら聞き慣れていたのに、UPFだけは初耳で、最初は聞き間違いかと思ったくらいです。AIに「UPFって何ですか」と聞いてみたのを覚えています。
同じように「なんとなく紫外線対策の数値なんだろうけど、正確には分からない」という方も多いのではないでしょうか。今回は、SPF・PA・UPFがそれぞれ何を表しているのか、整理してみます。
そもそも紫外線には種類がある
まず前提として、紫外線には波長の長さによっていくつか種類があります。私たちが日常生活で対策を考える必要があるのは、主にUV-AとUV-Bの2種類です。UV-Aは波長が長く、肌の奥まで届いて影響を与えるタイプ、UV-Bは波長が短く、肌表面の炎症(いわゆる日焼けによる赤み)に関わるタイプとされています。
SPF・PA・UPFは、それぞれこのUV-AとUV-Bに対する防御力を表す指標なのですが、「何を測っているか」と「何に対して使われる表示か」が全く違います。
SPFとPA:日焼け止めの指標
- SPF(Sun Protection Factor):UV-Bによる肌の炎症をどれだけ防げるかを示す指標です
- PA(Protection Grade of UVA):UV-Aに対する防御力を示す指標で、「PA+」「PA++」「PA+++」のように+の数で強さを表します
どちらも肌に直接塗る日焼け止めやクリームなどに使われる表示で、服には基本的に使われません。
UPF:衣類の指標
一方、**UPF(Ultraviolet Protection Factor)**は、衣類が紫外線をどれだけ防ぐかを示す指標です。日焼け止めと違って、UV-AとUV-Bの両方に対する防御力をまとめて表しています。
数値の範囲は15〜50+で、数字が大きいほど防御効果が高くなります。たとえばUPF50の服なら、紫外線の量がおよそ50分の1になる、つまり素肌のときと比べて紫外線を浴びる量が大幅に減る、という考え方です。
つまり、SPF・PAは「肌に塗るもの」、UPFは「着るもの」の指標という、そもそも対象が違うものなんですね。名前が似ているうえに、どちらも「数字が大きいほど良い」という共通点があるので、混同してしまうのも無理はないと思います。
じゃあ、どう組み合わせればいいのか
このサイトではUPF値が明記された服を選ぶようにしていますが、服だけで肌全体を覆うのは現実的に難しいです。顔、首、手の甲など、どうしても服では覆いきれない部分があります。
私自身は、こんなふうに使い分けています。
- 服で覆える部分:UPF値が明記された服を優先して選ぶ
- 服で覆いきれない部分(顔・首・耳・手など):SPF・PAが明記された日焼け止めで補う
服と日焼け止め、どちらか一方だけで完璧に紫外線を防ぐのは難しいので、「服はUPF、肌が出る部分は日焼け止めのSPF/PA」という組み合わせで考えると、対策の抜け漏れが減る感覚があります。
まとめ
- SPF・PAは日焼け止めなど肌に塗るものの指標、UPFは衣類の指標。そもそも対象が違う
- SPFはUV-Bに対する防御力、PAはUV-Aに対する防御力、UPFはUV-A・UV-B両方に対する防御力を表す
- 名前が似ているので混同しやすいが、「塗るものはSPF/PA」「着るものはUPF」と覚えると整理しやすい
- 服だけ、日焼け止めだけに頼るのではなく、服で覆える部分はUPF値の服、覆いきれない部分は日焼け止めで補うという組み合わせが現実的
UPF値の具体的な読み方については「UPF値の読み方・選び方」のページでも解説しています。あわせてご覧ください。


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